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オールド ワールド テイストの
アンティークショップ

 
ドーソン・リントン&カンパニーは、古き良き時代の小物を扱う、オンラインのアンティークショップです。20年に渡るヨーロッパとアメリカでの海外生活と、ボストンの美術大学で培った審美眼を持つ店主が、商品の仕入れから撮影まで一貫して手がけています。仕入れ先はアメリカ東海岸、ニューイングランド地方の小さな町々。扱う商品は、19世紀後半から20世紀前半の絵画、アクセサリー、インテリア小物などです。


 

店主の思い

 

屋号のDawson Lintonは店主の夫の母方の祖父、Lawrence Dawson と父方の曽祖父、George Linton の氏名を合わせたものです。

生前George Lintonが住んでいた家は、店主が長く住んでいたブルックリンのPark Slopeというエリアにありました。ブルックリンの中でも歴史的な区域で街路樹が多い美しい街です。他の人の手に渡ってしまってから久しいのですが、3rd Streetには今もなお、3階建ての石畳の家が健在しています。その家の前を通る度に、当時の生活や、美しかった彼の娘(父方の祖母)について想像を巡らしてみたものです。彼はテーブルリネンなどを製造する工場を経営していましたが、1920年に禁酒令のニュースを耳にするなり、酒屋に行って、とりあえず在庫ごと店を買いとったという逸話がある人です。

Lawrence Dawsonはマサチューセッツ州で大手の電話会社に勤めていました。釣りと演劇が好きで、世界中からいろんな帽子を集める趣味を持っていました。性格も服装もかなりエキセントリックな人物だったようです。彼の思い出話しは、おじいさんになってからのものを聞く事が多いのですが、この写真は高校の卒業写真(1922)だそうで、まだ幼さが残る甘い表情が大好きな一枚です。

海外に長く暮らし、感じたことの一つに、西洋の多くの人が「自分たちは、過去から継承された歴史を、後世に残していく責任がある」という認識を自然と持っているということです。国や民族の歴史だけでなく、地域や家族の伝統も然り。シルバーのカトラリーやマホガニーの家具を代々受け継いだりするのもその表れだと思います。先祖の名前を合わせた屋号は、ヘリテージやルーツを大事にするアンティークショップでありたいという思いから生まれました。


 

 

 

  左は私の大叔父が亡くなったときに、形見に譲り受けたカフスです。小さな青いジュエリーボックスの内側にMAPPIN & WEBというイギリスの銀細工店の名前が印字されています。中には、M.K.と曾祖父のイニシャルが彫られたシルバーのカフスリンクが落ち着いた輝きを放ちながら並んでいます。以前、祖母から譲り受けた、曾祖母の形見のシルバーのピンブローチも同じMAPPIN & WEB社の青い箱に入っていました。二つ並べてみると、会ったことのない曾祖父と、幼い頃に「ひいちゃま」と呼んで慕っていた小柄な曾祖母が並んで座っているような、不思議な気持ちになりました。

 

銀行員だった曾祖父は1920年代にに若くしてロンドン勤務になりました。その地で買い求めた、このカフスとピンブローチは当時の日本人にとっては高価なものだったのでしょう。後の戦時中、曾祖母はこの小さなMAPPIN & WEB社の二つの箱だけは衣服の袂に隠し持ち、北海道に疎開したのだと聞いています。
 

古いものには、一つ一つ物語があり、歳月が生み出す趣があります。そのものがつくられ、使われた時代背景に思いを馳せると、映画のシーンのように、そのものが彷彿させるドラマが甦ります。Dawson Linton & Coは、そんなストーリーを歴史の断片と共に、お客様にご提供できるようなお店でありたいと願っています。

MAPPIN & WEB社はイギリス中部、シェフィールドに1774年に創業された銀細工店です。1875年にはビクトリア女王より「王室御用達」の栄誉を受け、今でもハイクオリティーなシルバージュエリーを販売しています。シェフィールドは屋号のドーソン家の先祖の出身地でもあります。左は当店で扱っているMAPPIN & WEB社のアンティークアイスクーラーです。

  

Haberdashery

当店のロゴにもあるHABERDASHERY(ハバダッシャリー)という言葉。これはいまではほとんど使われていない古い言葉なのですが、英国ではボタンや糸など、裁縫道具を扱う小間物屋という意味で、米国では帽子やネクタイなどといった服飾小物を扱う店を指す言葉です。小間物屋と同じくらい言葉自体も響きも古めかしく、洒落た言葉なのであります。

About the Owner

店主、望月 実音子(もちづき みおこ)横浜生まれ。幼少時代をアメリカ、中学、高校時代をオランダ、香港で過ごす。ボストンのマサチューセッツ芸術大学でファッションデザイン科を専攻した後、2002年にニューヨークへ移転。テキスタイル、ウィメンズ、メンズ、キッズと幅広い分野でアパレルデザインの仕事に携わる傍、NYを拠点とするダンスカンパニー「SoGoNo」の専属デザイナーとして舞台衣装を8年間製作。2012年に長女の出産を期にアメリカ人の夫と帰国。長年のアンティーク好きが高じて、2013年アンティークショップ、ドーソン・リントン&カンパニーを設立。グラフィックデザインを中心としたフリーのデザイナーとしても活動中。

 

 

New England

 
当店の商品は主に、アメリカ北東部、ニューイングラン地方の小さな町々のアンティークショップやアンティーク市で仕入れています。ドーソン・リントンの故郷はバーモントという、秋になると紅葉が美しいところです。

ニューイングランドは、アメリカ合衆国で最も古い地域です。16世紀後半、イギリス国教会に反抗したプロテスタント派のピューリタンがマサチューセッツへ移住を始め、その後周辺の土地が開拓されていきました。ピューリタンという名称は、英語で潔白や純粋という意味の"purity"から来ています。当時、政治的に腐敗化していたイギリスの国教会から分離した宗教団体で、より純粋に信仰を生活の中心とするイデオロオジーも持った団体でした。そのような歴史背景のため、ニューイングランドの人々は華美なものを厭い、質素な生活、古いものを大切にするといったお国柄があります。アメリカの中でも、より北ヨーロッパ的な考え方が根強い地域です。